「…久々だね~
三人で帰るの。」


「そだね。
憐はいつも逢沢と帰るからさぁ~」


そんなことを話ながら、教室を出ようとした時。


「憐っ!」


後ろから、明るい声が聞こえた。


「…隼人!」


あたしを呼んだのは、隼人だった。


「どうしたのー?
なんか用事?」


あたしがそう聞くと、隼人は頷いた。


「ちょっと話あるんだけど…
いい~?」


隼人は、珍しく真剣な顔でそう言った。


「何?
大事な話?」


大事な話じゃなかったら、明日にしてほしいな。


百優と夏海と、一緒に帰りたいし。


「大事!
超大事っ!」


お、おぉ…

そんな大事なのか。


「うん、分かった。
…ごめん、百優、夏海。
先帰っといて?」


「オッケー。
頑張ってぇ、憐♡」


「検討を祈る!」


…?

検討?

頑張るって、何を?