「ごめん、蓮…
あたし、重いのに。」
「あぁ?
お前みたいに軽いやつおぶるのなんて、へでもねえわ。」
てか、謝るのは、こっちの方。
憐の怪我に、気づいてやれなかったし…。
「こっちこそ、ごめんな…憐。」
俺は、前を向いたまま、憐に謝った。
「…」
返事ナシ。
「憐?」
シカト?
「すぅ…すぅ…」
もしかして、寝てる?
俺の背中に乗った憐を見ると…
ぐっすり眠ってる。
寝顔、可愛すぎ…
ドキ…
ドキ…
俺がこんなにドキドキしてんのに、無防備な顔で寝ちゃって。
そんなに信頼されたら、手出しにくいっつの。