次の日、俺はさっそく復讐を開始した。
とりあえず睨む!!!睨む!!!とことん睨む!!!
他に復讐なんて知らないし、どうしたらいいか分からなかったからだ。
蜷川はそんな俺に見向きもしないで、窓の外をボーっと見ているだけで……。何やってんだろう、俺。どうせわかりあえないなら、もう二度と人と関わらないって決めたのに、これじゃ蜷川に関わろうとしてるみたいだ。
あれはカウントされなかったことにしよう。本当は復讐なんてつまらないんだって分かってるからさ。アニメとかでもあるだろ?復讐なんてさ、つまらないだけだって。
怒りに任せてなんだけ頭突きしたんだ。もう十分だろ。
とことん俺は復讐に不向きみたいだ。うん、どうでもいいや。忘れちゃえ。
俺の復讐の炎はあっという間に消え、また誰に関しても無関心な苦しい時間が始まるんだ。寂しい。そう思うのは俺が弱い人間だからかもしれない。