ー…正直ドキッとした。

だって、私なんかあづのおまけみたいな感じだったから…。

男子が私に話し掛けてくれるとか…ありえないし…。

「もしもし?坂本海羽さん?」
ひょいっと顔を除きこむように近づいてきた。

「っえ!ぁっ//……はぃ……」
顔が、近い…って…
私、こうゆうの慣れてないんだから…!!

「リアクション、面白いっすね。
他の女子と違う感じ…」

「えっ…」

そういうと堂本は、
響子先輩を除いた三人の先輩の内、
男の先輩に話し掛けた。

「そろそろ帰ります。
今日は有難うございました」

「おーまたこいよ、陸」

知り合いなのかな、と思いつつ
この男の先輩も堂本と良い勝負だと思った。
だって見るからにかっこいいもん。

「またきてねっ」
響子先輩がそういうと
「はい、また」
と言って荷物を持って
歩きだした。


そしてー…
「じゃ、な」

私にそう言い残していってしまった。

もちろんあの笑顔で。


やばいな、これは…
そう思った。