どうしていいか分かんなくなって、頭の中が真っ白になった。
本気で受け取っていいのか、冗談で受け取っていいのか分かんない。
「実はこの集まりも、大翔に頼まれたからみんな集まったんだよね」
「大翔に頼まれた?」
「そう。詳しくは言えないけど、本当に中学の時から澪のこと好きだったんだよ」
100パーセント信じることはできないけど、この子が嘘ついてるとは思えない………。
だからって大翔に直接言われたわけじゃないから、どうこうできるわけでもない。
「考えてあげてくれないかなぁ?大翔、本気で澪のこと好きだよ」
「……ごめん」
「やっぱ……だめ?」
トイレで話すような内容じゃないけど、今はそんなこと気にしてらんない。
ただ他のお客さんが入ってこないことを祈って、あたしは話を続けた。
「実は、彼氏いるんだよね」
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