そんなチューリップを持って、気合を入れた服装で。 どうやら新しい恋人というのは僕の思い違いで、今はまだ彼女の片想いらしい。 これから告白なのだろう。 それにしては緊張感が無いが、タフで天然な彼女のことだ、 そこまで気が回らないに違いない。 そういうところは相変わらずだな、と小さく呟き、 せめて彼女の想い人とやらの顔を拝んでやろうと思い、 そのまま彼女に付いて行くことにした。