「 2年だなんて早いね 」



僕の名前が刻まれた墓標に向って言葉を続ける彼女。

嗚呼、そうか、



「 貴方が亡くなった日のことがまるで昨日のことみたいなのに 」



今日は僕の命日だ。



「 このチューリップ、覚えてる? 」



君が告白するときに持ってきた花だろう?



「 あの時、貴方がちょっと呆れながら笑うから、あたしがすごく焦って。 」



確か、顔を真っ赤にしてる君に



「 やっぱりだめですか?、って聞いたら貴方は 」



僕は頭を撫でながら



「 ありがとう すごく嬉しいよ、って笑ってくれたよね 」



笑って答えたんだっけ