『そう・・・かな?』 あたしはわざと明るく振るまう。 嘘。 さっきだって本当はすごく病んでた。 自分の気持ちに・・・ どうすればいいのかわからなかった。 だから今日だってずっと考え事してた。 『そうだろ。授業中も上の空だし。隣なんだからそれくらいオレにだって分かるよ。 何かあったのか?』 想河の柔和な瞳が覗き込んでくる。