「もうやだ!!信じらんない!!」
後ろから聞こえた声。
これは絶対帆波の声だ。
帆波は、親友の西谷類という女子に何かやつあたりしていた。
あれは、多分俺が原因だよな…?
俺と安野のことか?
「もういい!!」
「まぁまぁ…そーゆうこと言わないであげな」
俺はずっと盗み聞きしていた。
「だってさ!!ありえないじゃん!?どうして私の前であんなことができるわけ!?あいつは平気なんだよ!…ひどい…もうやだっ…」
「帆波ー、泣くなってば…」
…泣いた!?
帆波が泣いた!? 俺のせいで?
でも、何て言えばいいんだよ…。
昼時間。
俺は西谷に帆波のことを聞くことにした。