【稜version】
5月。体育大会。
俺の中学の体育大会は、クラス対抗で行う。
1年、2年、3年の各学年に1組ずつ優勝カップが与えられる。
俺のクラスは2年B組だ。
「今年はB組1位とるぞー!!」
担任の元気ハツラツな先生。
「おー!!!!!」
それにのっていく俺ら生徒。
…バカだな(笑)。
まぁそんなこんなで始まった体育大会。
自分の出番まで応援席で応援。
俺が座っていると、
「よいしょ♪」
隣にきた女。
…安野瑠花。俺の親友、小泉大河のことが好きな女子。
「大河ー♪」
俺が安野をからかう。
「は!?うっさい!…帆波♪」
もちろん帆波の名前をだす。
「大河〜(笑)」
「このっ…!!」
安野は俺がからかうと、体をくすぐってきた。
この行動が、まわりから見たらイチャついているように見える。俺はそう確信した。
でも安野はまわりなんて気にせず俺に彼女がいるのも忘れていたのか、ずっと俺にくっついてきていた。