『ふん。俺の雛乃ちゃんな!
奈津美のじゃねぇからなっ

よっし、雛乃ちゃん行こっ』


「え!?3人で!」


『え~…そんなぁ…
(朝チュウしたかったのに…)』


「あっ雛乃ちゃん、
私一人で乗るよっ
車内でちょっとだけ
寝るしっね??」


「奈津美~…」


『(ナイス奈津美)』


「(でしょ?)」





奈津美と友一がアイコンタクトで
会話していることを
気づかずに雛乃は奈津美に
一言「ごめんね」といい
友一と2車両目に乗り

私は3車両目に乗った









***









「…………ふっ…ん?」






しまった!!!
寝過ごした!!!

そう思った瞬間グラッと
視界が揺れた。





「きゃっ」


『あっ…ぶねぇ
いきなり動くなよ』


「………だれ?」




私は見知らぬ学生に
おんぶされていた




『名乗るほどでもなーい』


「…ぁ…なんでおんぶ
されてるの…?」


『気持ちよくヨダレ流して
スカスカ寝てる女子高生
目の前にいんだもん

しかも同じ高校で?
しかも同じ学年章

連れてくだろ?』