顔がいいからってどうせ女の子を
とっかえひっかえしてるんでしょ??
そんな最低男どうでもいい...。

「俺はモテても嬉しくない。
ただ好きな女の子にはかっこいいって
思われたいけどね」

翔先輩は照れているのか、耳が赤い。
何だ、結局はかっこよく見られたいんじゃん...
しょせんそんなもんだよね。


「...そうですか」

鞄から携帯を出し時間を確かめる。

...10時か、そろそろ帰らないと
まずいよね...。

先輩に小さくえしゃくをし、街灯がついていない
暗い道へと足を進める。

この道は近道だけど暗くて薄気味悪い。

「そっちの道...怖くない?」

「はい、大丈夫です...ぢゃあ」