「美樹~」
今日は中学生最後の
行事卒業式だ。
私は鼻水と涙を流しながら
大和田美樹に抱き付こうとした。
「来るなぁ!!」
「ぶはっ!!」
はい。
勿論びんたをくらった。
「なんでぇよ~」
「卒業式に美樹のびんたが見れて良かった」
美樹の隣でクスクス
笑ってるのは永谷由夏。
二人共私の親友。
私は親が離婚したから
引っ越しすることになってしまった。
二人とは今日でお別れ。
「ぐすっ」
「もう泣かないの」
「うちらはずっと親友だから」
由夏と美樹を見ると
二人共今にも泣きそうな顔をしていた。
「由夏..美樹..大好きだからね!!」
「「だから来るなぁ!!」」
バシッ―
はい..ニ度目のびんた。
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