「夢果…俺ら、これで終わるの?もう会えないのか?」




「分かんない。だって、離れすぎてるよ。そんな簡単には会えない」



夢果は言った。





「同じ日本だろ?いつだって会えるよ。たとえ離れたって、気持ちまでは離れないだろう?」





「永遠…」



夢果は泣き続けている。






夢果。




泣かないでくれ。






笑ってよ。





笑顔を見せてよ。






俺は夢果の涙を拭った。





「俺の気持ちは、変わらないから。好きだから」





俺は泣かないよ。





泣いたら、余計につらくなる。






永遠の別れじゃないから。