「夢果…」
「早く帰ろう」
夢果は言い、歩き出した。俺は立ち止まったまま、夢果の背中を見ていた。






「俺にもっと頼ってよ。一人で抱え込むなよ。頼むから」



俺は言った。夢果は立ち止まった。





「夢果…」





夢果は振り返った。そして、微笑んだ。






「永遠、ほんとに何もないよ。永遠って、心配性だね」



夢果は言った。そして、こっちに歩いてきた。
「永遠、帰ろうよ。いつもみたいにいろんな話をして。ね?」



夢果はそうゆうと、俺の手を握ってきた。俺は夢果を見た。





「ずっと一緒だから。俺が夢果を守るから。約束する」



俺も強く握った。





「永遠…」





「夢果を信じてるから」






夢果を信じるよ。







あの約束を君は覚えていますか?






あの日誓った、あの約束を…