夢果が戻ってきた。手には、ケーキを持っていた。
「はい、私からのクリスマスプレゼント」
夢果は言った。
「えっ?俺に?」
「永遠以外に誰がいるの?」
「ありがとな、おいしそう」
「食べよっか」
「あぁ」





ケーキは、いちごのショートケーキだった。
「おいしくないかもしれないけど」




「夢果が作ったものなら、何でもおいしいよ」




俺はケーキを食べた。





「うめぇ~」




「ほんと?」



俺は頷いた。夢果も、ケーキを一口食べた。
「おいしい」



夢果はとても幸せそうに食べていた。





「ありがとな」




「私こそ、ありがとう」



夢果は微笑んだ。






夢果の笑顔をずっと守っていきたいと思った。