朝、学校に行くと慶斗と沙姫がいた。




昼休み。四人で屋上に行った。
「慶斗から、全部話し聞いたよ」
沙姫は言った。
「そっか」
夢果は言った。





「慶斗」
沙姫は突然立ち上がった。




「何?」





「私、慶斗の力になりたい。慶斗がまた、新しい恋ができるように」





沙姫は微笑んだ。





「慶斗の新しい恋の相手が誰だろうと私は応援するから」





「ありがとな」




慶斗も微笑んだ。





「俺も応援するぜ」




「私も応援する!」





「さんきゅ」





慶斗、




おまえは一人じゃないから。





俺も夢果も沙姫もいるから。






俺たちは、おまえがした恋は、とてもとても素敵なことだったって思うよ。





おまえは、俺に人を愛することがどれほど幸せなことか教えてくれた。





ありがとな。





俺も頑張るから。






愛する人に好きだって、言えるように…