「はい」
俺はタオルを夢果に渡した。
「ありがとう」
夢果はタオルを受け取った。
「すごい雨だな」
俺は、窓の外を見た。
「そうだね」
夢果も窓の外を見ている。
「なんか飲む?」
俺は聞いた。
「うん」
「お茶でいい?」
「いいよ」
夢果は髪の毛を拭いている。
「はい」
俺はお茶を夢果に渡した。
「ありがとう」




夢果を直視できねぇ。





ヤバイ…





「永遠、永遠、永遠ってば」
夢果に呼ばれ、我にかえった。
「あっ、ごめん」





意識しすぎて、ボーとしていた。





落ち着け。




落ち着け。





自分に何度も言い聞かせた。