もしかしたら…麗亜は…

行ってしまうかもしれない。


「それだけだ。 じゃあな。」


麗亜のお義父さんが去ると、不思議な沈黙が訪れた。


「…光太、帰ろう??」

「…あぁ。」


俺の手を握る麗亜の手を、グッと握った。


…離したくないとでもいうように。


それからはどうやって帰ってきたのかは覚えてない。