テニス部に入っておよそ一週間。美南は恋をした。
通りすがりの人でも一目惚れをしてしまう
美南にはそんなのはごく普通の事。
そしてすぐ飽きるというなんとも気分屋だった。

「1年生~。おいでぇ~!!」
(あっ。瀬那先輩だ…)
「はぁ~い!!」
「じゃぁ。まず自己紹介して♪」
「はいっ!結衣です!潤菜です!海歌です!舞香です!…あ・・あ、美南です!」
「おぉ~!皆いい名前持ってんじゃーん!じゃぁ。まず先輩方に会ったら挨拶!
んで、先輩とかが何か持ってたら変わるんだよ?…何、美南笑ってんのぉ~!?」
「あっ。すいません。つい瀬那先輩が美しすぎて…///」
「そんなの知ってるしぃ~!!」(ははははははははは…。
(あ。もう時間だ。)
時間も時間だし、美南は帰る事にした。
(よいしょっと)「おっ!帰んの?また見学しにおいでぇ~☆」
「はぁ~い!!愛里先輩またきまぁーっす!」

美南は先輩が大の憧れだった。
その中でも3年生の瀬那先輩と愛里先輩だった。
2人とも優しくてお姉ちゃんにしたいくらいだ。
毎日が楽しかった。

次の日に起こる事さえ知らずに
美南は憧れな先輩を思い出し
自分もそんな先輩になりたいと夢を膨らませていた…。