その頃から、僕はレイを守らないといけない。そんなに気がしていた。

幼稚園の行き帰り、耳が聞こえないレイの側に僕はいつもいた。
レイはいつも僕の後ろに隠れるように付いて来た。キョロキョロと注意深く周りを見ているレイはとても危なっかしい感じがしていた。

リンが楽しそうに友達と歩いているのを見ながら…