今日はずっとボーっとしてた。

何か...。
颯真の事ばっかり考えちゃって。

いつの間にかみんながお弁当食べてて...

あ、もう昼ご飯?


「また、何見てんの~」

栞が玉子焼きを口に入れたまま口を開いた。

噛むたびに口の中が見える。

「栞、汚い」

あたしが冷たい目で見ると、栞はフイッとそっぽを向いた。

「麻実は、松本の事見てたんだよ~(笑)」

真耶が栞にニヤニヤしながら言った。

「ち、違うし。ボーっとしてたの!!」


「へぇ~ぇ。」

真耶がからかうように言った。

「でもさあ、松本って恋愛に興味無さそうじゃない?」


「あ、わかる~。」

みんなが言うように、やっぱり颯真は興味無いのかなあ。

「無いのかなあ...」

「栞は、無いと思う。」

心の声が口に出てた。



「やあ、でもさ?もうすぐバレンタインじやん?麻実が、興味持たせてあげればいんじゃーん!!!」


真耶がキラキラした目で

「名案~!」
と言った。