お似合いお似合い言われて来たけど、
そこまで仲良い訳じゃないし、

颯真はあたしの気持ち、知らない。

キーンコーン...10分休みが終わって、唯とバイバイして、自分の教室にもどった。


次の授業、何だっけ。

そう思って近くに誰か居ないか探した。

グッドタイミング。
颯真が近くにいた♪


「颯真っ」

「あー」

颯真はいつも、あー?だとか、んー、とか曖昧な返事を返す事が多い。

最初は、何だこの人。とかおもったりしてたけど、もう慣れたや。

「次、授業何だっけ」

「え~と、社会?わからん」

「そっか~...」

“わからん”
颯真の口癖。
颯真って結構、優柔不断なのかも。(笑)


「ひゅ~ぅ」

「仲良さそうに喋ってるじゃないか」

親友の栞と真耶がからかってきた。



「ねえ、麻実さ。告っちゃえば?」
「多分OKもらえるじゃあ!!?」

真耶と栞がきゃあきゃあと騒ぎ始めた。

「いや、駄目やろう..」


今までの恋、さんざん友達から言われてきた。
“多分”大丈夫さ。とか、麻実ならいけるよ。とか。

あたしを励ます為に言ってくれたんだろうけど、
友達が言うとおり、“大丈夫”だった試しがない。