「はぁ、はぁ…。」 全速力で走り、 電車に駆け込む。 時計を見ると、8分15分。 学校までは電車で20分。 最寄り駅から 学校までは15分かかる。 完全に、遅刻。 車内に学生の姿は無かった。 そりゃそうだ。 この時間じゃ誰でも遅刻だ。 ―…最悪。 とりあえず、 空いている席に座り、 息を整えた。