閉ざしていた口を蘭は開いた。



蘭:「アイツら・・・。
まだ諦めてないんだ。」



樹所:「ん?」



蘭:「夢・・・。
簡単には諦めらんないよね。」



樹所:「簡単には諦めらんないって、
お前も諦められてないんぢゃないか?
心の中のお前は諦めてないんぢゃないか?」



蘭:「そぉかも・・・。
ねぇ、
何か夢って恋に似てない?」



樹所:「恋・・・?」


蘭:「うん。
好きな人ができればすぐには諦めらんないぢゃん。
好きなことだって、
自分が好きなら諦めらんないと思う。
だから、
足痛めて病院行って入院することになったときは、
バスケ何かもうやんないとか思っちゃったケド・・・
そんなのホントは思ってない。
バスケ好きだから。
簡単には諦めらんないよ。」