半泣きになりながらも
あたしは、頑張った。

「1人じゃないです。
彼氏と一緒です。」

櫂君と来たんだもんっ!!

「彼氏何て居ないじゃん。」

それはっ

「はぐれちゃったんです。」

はぐれただけだもん。

「そんな嘘いいから。」

嘘じゃないもんっ!!

「嘘じゃないです。
カッコいい彼氏が居ます。」

カッコいいカッコいい
櫂君って言う彼氏と来たんだもんっ!!

「だから嘘は良いって。
それに居たとしても
俺達の方がカッコいいから」

あんた達より
櫂君の方がカッコいいもんっ!!

「よしっ
行こうかっ!!」

そう言って
男の子達がこっちに
近付いて来てあたしの腕に手を伸ばしかけたその時…

「その子から離れてよ。」

正義のヒーローの用に
櫂君が現れた。