賑やかになった繁華街を通り過ぎる間、ヒサシはさりげなく人や車から、私を守ってくれた。 車道側を自分が歩いたり、人とぶつかりそうになったら、手をひいてくれたり…。 本当に優しいよね。 もちろん、この優しさは、“友達”としての私に向けられてるって、分かってる。 でもやっぱり、自分が特別みたいに思えて嬉しい。 ごめんね。蒼衣ちゃん…。