「ねぇ、死なないでよ。十和(とうわ)。もっと生きるっていったじゃん。もっともっと私と一緒にいるっていったでしょ。ねぇ、もっと生きてよ!ずっとそばにいてよ!!十和、十和…。」
「永遠(ずっと)同じ空見上げてるから…。」

私は、病室にいた。十和と2人っきりで。
悲しみに包まれていた病室。そこには、一生懸命に生きようとする十和とそれを一生懸命ささえる私の姿しかなかった。