そんなことをよそに、
ハルナは相変わらずすぐにみんなと打ち解けてる。


こんな時、好きな人なんていなければ…って考える。




「おーい、そこの子」


後ろを向くと、目が大きくて、鼻がスッキリしてて、カッコイイ女の子があたしを見ていた。


「な、なにっ?!」

「席近いんだしさ、話さない?あ、てか私宝生夏季」

「あ、うん。知ってる」

だって倉崎純と仲良いじゃん…。


「あたし桜井彩音!よろしくね」


「彩音って可愛いね。うらやましい」


「あたしなんか可愛くないよ。夏季ちゃんの方が美人だし」

「あーありがと」



たぶん言われなれてるんだろうな、って思った。