一方…シチロー達は、別室に集まりこれから始める作戦のおさらいをしていた。


「相手は、最近IT業界で頭角を表してきた『ライク・データ』の金田持高社長…IT企業といっても、その利益の殆どは企業売買と株取引で築き上げた金だ。」

「そんな金の亡者みたいな奴と、詩織さんを結婚させる訳にはいかないわね!」

「じゃあ、最初はひろきで、次がコブちゃん…そして羽毛田に乱入して貰うって手筈で行くよ♪」


「オーケー♪」



手順の確認が済むと同時に、隣の部屋ではちょうど詩織達のお見合いの方も始まったようだ。


「まぁ~何ですな♪親が付いていては、本人達も何かと遣りづらいでしょう…ここは若い二人に任せて♪」


詩織の父、亀吉がお決まりの台詞を吐くと詩織と金田を残して二人の親は、早々と退席していった。


「よし!作戦開始だ♪」