「貴方は図書館の……」


図書館で見た事のある4人が、何故こんな所に居るのか…詩織は不思議に思った。


何故と言う詩織の言葉を受けて、シチローは今までの事を最初から丁寧に話して聞かせた。


普通、依頼者の事を話すような事はしないのだが…それはあくまで依頼者の利益を損なう場合だ。
今回は、耕太のホモ疑惑の汚名を晴らし詩織を思う強い気持ちを伝える事で、その距離を縮めようという狙いがある。


「そうだったんですか…耕太さんが……」


酔いがまわったのか、ほんのりと頬を紅らめた詩織がシチローの話に頷いて呟いた。


「詩織さん♪そういう事だから、また図書館に顔を出して下さらない?」


そんなてぃーだの言葉に、詩織は笑っているのか泣いているのか分からないような声で答えた。


「図書館に行かなくなったのは、耕太さんのせいじゃ無いんです!私…お見合いの事で頭がおかしくなりそうで!」


「お見合い?!」


シチロー達は、揃って驚いた声を上げた!