「この『対話くん』に耕太君があらかじめプロポーズの言葉を吹き込んでおき、これを持って詩織さんと二人の時間を作れば良い訳だ。」


詩織が喜びそうな愛の言葉のみをこの対話くんに吹き込んでおけば、詩織を不機嫌にさせる心配は無い。


耕太は、まるで対話くんにプロポーズでもするかの様に、小さな電子機器に愛の言葉を詰め込んだ。


『愛しています』『世界中の誰よりも』『とってもセクシーで最高だ』『世の中がどう思おうと関係ない』『今夜は朝まで帰らせないよ』『キスしてもいいですか』『君を守りたい』…etc……


様々なパターンを想定して、耕太の言葉は対話くんに吹き込まれた。


「あとは、詩織さんを誘うだけだ♪」


名付けて
『プロポーズ大作戦』始動!