「わかりました♪
ご馳走します♪」


詩織は、にっこり笑って耕太の申し出に同意した。



チャリン!チャリン!


「さぁ♪お好きな物をどうぞ♪」


詩織は自販機に小銭を入れると、おどけたように両手を広げてそう言った。


耕太はそれに合わせ、大げさに考えるフリをした後ホットカフェオレのボタンを押した。


すると……



“ピィーー”と自販機の電子音が鳴り、もう一本当たりを示すランプが明るく光った。


「スゴイ!当たった!」



二人はお互いに顔を見合わせ、クスクスと笑い出した。



「どうやら、オイラ達はオジャマなようだな♪」


二人の様子を隠れて見ていたシチローは、そう言って笑うと後の3人を促してその場を去る事にした。