「あっ♪耕太君が出て来たわ♪」


「なんか、元気なさそうな感じねぇ……」


子豚とてぃーだが心配そうに耕太を見つめる。


「何かあったのかな?ちょっと声をかけてみようか。」


シチローが声を掛けようとしたその時、突然てぃーだがシチローを制止した。


「待ってシチロー!…耕太君の後から誰か出て来たわ!」



北条の屋敷から、耕太の後を追いかけて走り寄る人影……





それはまさしく詩織の姿だった。