片思いの男の恋愛の手助けをする……
今までにこんな依頼を受けた事が無いシチローは、何から手を付けたら良いものか思案を巡らせていた。
「ねぇ…女性の立場から見て、今回の依頼を解決させるにはどうしたらいいと思う?」
シチローは、3人に問い掛けてみた。
「耕太君が詩織さんの理想の男性だったら問題無いんだけどね♪」
ひろきがもっともらしい事を言った。
「理想の男性って言うと?」
シチローの更なる問いに、ひろきが答える。
「あたしのダーリンは、水泳の高飛び込みの選手で~スッゴクかっこいいよ♪」
「やっぱり、女性はいくつになっても
『白馬に乗った王子様』を待っているものなのよ♪」
子豚が、それに続いて答えた。
「つまり…理想の男性ってのは……
『白い馬に乗って、“逆さ飛び込み2回転半宙返り半捻り”を決められる男』って事か?」
「そんなヤツいる訳ね~だろ!」
てぃーだ、子豚、ひろきの3人が一斉にツッコミを入れた。