「明日から数学が応用クラスと基礎クラスに別れますから、それぞれのクラスで頑張って下さいね」そう言って数学担当の高橋がチャイム間際に言って教室を出て行った。
「あぁ~やっと数学が終わった~」あやねが私にそう言ってきて「疲れたね~」と一応友達だからそれなりに応えた私、福山 愛理(ふくやまえり)は本当の友達は居らず見た目だけの友達と話している。この頃の私は一人でもやっていける、友達なんていなくても平気。と心を押し殺してそう思うように生活していた。だから、私の未来に友達という言葉がある事すらこの時は分かるはずもなかったのだ。