「祐樹、俺に殺意でもあったのか?」


「今芽生えた。玲華ちゃんのそんな姿、カメラに納めていいのか?」


「....」


蓮が黙る


「俺、やりすぎたな」


「おう、やりすぎた」


蓮があたしから顔を離すとヘナヘナと座り込む


「玲華、大丈夫か?」


「怖かった...っ」


ほんと...怖かった...


「蓮君達、いい表情だったよ」


満足そうなスタッフさん


「祐樹よりもセンスあるかもな~?」


「あ、じゃあ俺入っちゃおうかな」


「おいおい、俺の仕事奪うわけ?」


その場は笑いだす


あたしは全然笑えない...


蓮のバカ!!!


もう絶対喋ってやらねえんだもん!!


「さてと、制服着替えて学校に戻るか」


「そうだな、授業も出ねえとやばいし」


「玲華、早く制服着替えろ」


「祐樹さん、行きましょ」


言われなくても着替え終わってますから


あたしは祐樹さんだけに声を掛ける