キーンコーンカーンコーン ―五校時が始まる鐘がなった。 「は――――」 自然と溜め息が出てくる。 それもこれも全て瀬戸のせい。 「加藤さん、どーしたの?溜め息なんかしちゃって」 これは葛城くんだ。 「あーうん、ちょっとね―。」 曖昧な答えをしてしまった。