…この席での思い出




それは書道の時間、そろそろ片付けの時間で、筆の墨を拭き取っていた。


『ガタッ』
「わー―っ!!!!」




同時にそう聞こえた。



瀬戸の声だった。


恐る恐る自分の席を見ると、墨で真っ黒だった。