学校に着いて、あたしたちはクラス表を見に行った。

「やばい!!美沙とクラス別じゃん!?!?」

「ほんとだ…嫌だー…」

「沙希もやだあー…」

そう言ってあたしに抱きつく沙希。

沙希とクラス別とか…ほんとありえないよ…っ。

「ま、隣のクラスだし、大丈夫だよ!」

何とか慰めながら自分のクラスに向かう。

その途中。

「ねえ、何組??」

「「え??」」

急に声を掛けられて、あたしと沙希は同時に反応した。

声を掛けてきたのは、金髪のいかにもチャラそうな男。

あたしは、

「2組、だけど…」

と、一応返事をする。

沙希も、

「3組…だけど?」

と、ひきつった顔で答える。

「お!2組??一緒じゃん♪」

ゲッ。まじ…

「何だぁ~。3組かあ。残念だなあ~」

「あはは~」

助かったーみたいな顔で愛想笑いする沙希。

ずるい…っ。

「2人、名前は??」

「小林 沙希だよ」

「鈴木 美沙…」

「沙希ちゃんと、美沙ちゃんね~」