あたしは、見ることしか出来なくて。
そこで立ち尽くしていた。
「なあ!別れてくれんだろ!!」
「ごめん…!!別…れる…から…!!」
そう言って女の子はそのまま走り去った。
広海はその場で崩れ落ちた。
あたしは、広海のもとへ走った。
「…広海!?!?」
「…美沙ちゃん!?何で…」
「コンビニ行こうと思って、そしたらそこに広海がいて…」
「…見てた??」
広海は悲しそうに笑った。
「……ごめ…っ」
あたしは、堪えてた涙を止めることが出来なかった。
「傷…大丈…夫??」
「ん??おう!全然大丈夫!」
そう言ってちょっと震えた手でピースサインを作る。
…痛いんじゃん…。
「ここで…待ってて!」
あたしはコンビニに入り、
包帯や消毒液を買って、
すぐに広海のもとへ戻った。