「ねぇ~。学校行かないんでしょ??唯とどっか行こ??」
「うっせーな。行かねぇつったら行かねぇんだよ」
その甘ったるい声、どーにかなんねぇか。
あー…イライラする。
「もう!!蓮、照れなくて…」
俺は唯とかいう女の言葉をさえぎって言った。
「あーもうまじうぜぇ。一回ヤったぐらいでベタベタすんなよ」
「…!?」
女の表情が変わる。
「何それ。超うざいんですけど!?唯帰るっ」
さっきの作った甘ったるい声は、急に低くなった。
俺はちょっとだけ笑って手を振った。
女はバタバタ足音を立てながら服を着て出て行った。
はー…。
俺、またやったか…。
毎晩毎晩寄ってくる違う女。
甘えた声でせがむ女を次々と抱く。
全て、愛のない行為。