あたしと広海は、クラスに入り、席に着く。

「俺ら、超席離れてんじゃん!?」

…何!?!?!

クラスのほとんどの人があたしたちを見てる。

広海の大きな声、とゆーか広海と一緒にいる、

ってことに注目を浴びてるような気がする。

「…ま、まあ、相沢と鈴木だからねっ」

「ほんとありえねぇ」

「別にいーじゃんっ、ね??」

「おはよ~」

にこにこしながら女の先生が入ってくる。

「はい!!!今日から2組の担任になった石垣でーす!!」

すごく優しそうで、柔らかい雰囲気の先生。

この学校の校風とか、どんな指導をしてくだとか、

色んな話をしてく先生。

「…で、これから式あるから、廊下に出て~」

先生の言葉とともに、みんな教室から出てく。

「みーさーちゃん!」

後ろから広海が飛びついてくる。

「ちょっ、バカ…!!」

「いーじゃねーか~」

「も~広海のバカ!てか広海ってさ、ファン多いでしょ!?」

「多くないよ~??女の子が騒ぐだけ」

「ファンの子に見られたらどーすんのっ」

「別に構わねぇよ??俺は。おらっ」

そう言いながらあたしのお腹をくすぐってくる。

「きゃっ!ちょっ、やめてよっ」