悠稀なしでこの先がんばっていけるだろうか。
悠稀に逢えないことに耐えられるだろうか。
「答えはまだいいわ。じっくり考えなさい。さて、次行きましょうか」
次……??
これを伝えるために呼び出されたと思ってた。
「飛行機のチケットはもう取ったの??」
「はい」
「そう。Mr.悠稀はまだ帰ってないそうね」
「はい。悠稀は逢えませんけど他にも逢いたい人はいっぱいいるので。友達の結婚式なんです」
慎くんの結婚式はあたしが日本に帰ってから2日後に行われる。
慎くんもパパになるのか。
どんなパパになるんだろう。
さっきカフェに入ってお茶したばかりなのにグリーンさんはまたカフェに連れてきた。
「ここはね、あたしの知り合いのお店なの。今日は貸切であなたの送別会をすることになったのよ」
あたしの送別会!?
「日本に帰るんでしょ」
「でも、一時帰国でまた帰ってきますよ」
「細かいことは気にしない」
ホントに貸切だ。
それに同じクラスだったみんなが揃ってる。
「遅いよ。優希」
「ごめんごめん」