手と手を合わせて必死に祈る。
―――――お願い。あたしの名前をどうか呼んで下さい。
「みなさんが作った料理はとてもすばらしかったです。プロとして厳しいことを言えますがそれはあたしの心の中に秘めておきます。みなさんにはこれからたくさんの試練が待っていますが自信を持ってがんばって」
グリーンさんかっこいい。
あたしの憧れだよ。
「では、みんなが気になってる結果を発表しま~す」
「Yeah!!」
「はい。まずは優秀賞から。優秀賞は2人います。エリザベスとケビン。おめでとう」
やっぱりか。
エリザベスとケビンは有名3つ星レストランにスカウトされてるくらいの才能の持ち主だから納得。
他のみんなもそう思ったみたい。
「「ありがとうございます」」
「おめでとうね。これからもがんばって」
壇から降りる2人の顔は誇らしげだった。
「続いて、最優秀賞の発表です」
「Yeah!!」
「最優秀賞は……優希」