「お前は何で空港なんかにいたんだ??」
「悠稀逢いに行こうと思って。けど、やめて帰るところだった」
考えることは同じだな。
「あのさ、……」
「別れ話なら聞かないよ」
「……は」
「だって悠稀はあの電話で聞こえてきた女に人のこと話に来たんでしょ!?別れるのは嫌だよ。2番目でもいいからそばに置いて」
コイツ何言ってんの!?
「俺がお前のこと離すわけねーだろ」
「ホント……??」
「あぁ」
俺は今までのことを1つの漏れもなく優希に話した。
優希の顔は若干歪んでだけど。
「許せない!!」
「だから謝ってるだろ」
「違う。その女に怒ってるの」
優希がこんなに怒ってるの初めて見たかも。
いや、俺と事故でキスした時もこんなに怒ってたな。
「エミリーのことはちゃんと解決したぜ」
「うん。分かってるよ。分かってるけど……」
そこまで言って優希は俺に近づいてきてキスしてきた。