つまり、音信不通ってことだ。
「逢いたい。悠稀の彼女に逢いたい」
どんな真意でそんなことを言ったかは分からない。
でも、コイツが入ると余計事態が深刻になる。
「無理だ。お前は信用ならねー」
「悠稀の彼女……優希さんのことをちょっと調べたの。とってもすごい人なんでしょ。でも、悠稀を置いてまで自分の夢を優先させるような人には負けない。絶対負けないんだから」
エミリーはかなり誤解しているようだ。
優希とエミリーの考えは全く一緒。
好きって感情はただ一緒にいるためだけのものじゃないと思う。
もっとたくさんの複雑な感情が混ざりながら1つの感情になってるんじゃないかな。
恋愛ってのは簡単じゃない。
だけど、本気になったら楽しくて楽しくて仕方ない。
俺は優希が好きだ。
ずっと一緒にいたい。
だけど、優希が夢を叶えた姿も見たい。
だから、アイツの背中を押したんだ。