【悠稀】
「YOUちゃんと寝てますか??ひどい顔デス」
そんなこと自分が1番分かってる。
連日、エミリーによって連れ出されてる俺。
ある日は買い物へ、ある日はご飯を食べに連れ出される。
「悠稀!!待ってたよ」
待たれる筋合いないけどな。
「……」
「今日はどこ行く??あたしね、欲しい服があるんだ」
「いい加減、真剣に話し合おうぜ」
俺がそう言うと決まって無言になる。
バツの悪そうな顔をして、涙目になるからそれ以上言うことは出来ない。
黙ってエミリーに着いて行くと1軒のオシャレなカフェに入った。
エミリーはカフェオレを俺はコーヒーを頼みしばし待つことにした。
「…この間の電話、彼女から??」
「……!?あ、あぁ」
あれはかなりの誤解を生んだ気がする。
優希の誤解はまだ解いてない。
俺から電話することはないし、優希からも電話はかかってこない。