まだ足りない気もするけど、優希には十分だったみたいだ。
めっちゃ顔が赤くて、肩で呼吸してるから。
「飯食いに行くか」
「うん」
今日の飯は豪華だ。
まだ昼なのに刺身とか出てる。
「とってもおいしいです」
「あらーホント!?嬉しいこと言ってくれるわね」
優希が作る飯もお袋に負けないくらいうまいけどな。
飯を食い終わってしばし休憩。
優希はお袋の手伝いをしてるから暇だ。
「兄貴!!久々に勝負しようぜ」
心がゲームを片手に勝負を挑んできた。
暇だからその誘いに乗った。
「何賭ける??」
「金」
「無理!!今、金欠だから兄貴に払える金ねー」
「じゃあ、勉強教えろ。優しくな」
「了解」
俺ら兄弟は昔から勝負ごとには必ず賭けがついてた。
金だったり、女だったり、とにかくいろんなものを賭けてきた。
勝敗は6:4で俺の方が多い。