「あたしがこんなにうるさく言ってるのはあんたの将来のためよ」

「意味わかんね」

「ハリウッドに行くなら学歴も大事なの。留年するってことは仕事と勉強の両立が出来てないってことになるのよ。分かった!?」

「……あぁ」



まさか、お袋が俺のことをそこまで考えてるなんて思わなかった。



怖くてもやっぱり母親なんだな。



部屋に戻って来たら、優希が暇そうにしていた。



「わりー、暇にさせたな」

「うん。悠稀の部屋何にもないんだもん」



大半のものは寮に持っていったからな。



「何したい??さっきの続き、それともその先」

「……続きしたい」



え!?冗談なんですけど…



「…マジ??」

そう聞くと、優希は黙って頷いた。



じゃ、遠慮なくいただきまーす。



それからどれくらいたった頃だろう、お袋に飯が出来たから降りてこいと言われた。



すげー長い時間キスしてたんだな。